指示を出す人が注意すべきポイント その2
2024/12/27
前回は指示が思い通りに伝わらなかった時は
指示を出す人にも問題があるかもしれないとお伝えしました。
何度もお伝えしますが、
「伝えたかどうか」ではなく「伝わったかどうか」が大事なのです。
指示を出す同僚や上司は、
指示を受ける人に自分が伝えている指示をしっかりと受け取ってもらい、
かつ行動しようと思ってもらわないといけません。
その時に心がけることは、「理論」と「感情」の2つです。
つまり、
・やる「理由」をしっかり道筋を立てて伝え、同僚や部下に理解してもらうこと。
・指示を出す人やリーダー・上司の「想い」をしっかり伝えること。
になります。
「人は理屈や理論だけでは動かない」
「人は理屈により納得するが、感情により動く」
という言葉を聞いたことがあると思います。
また
「感動という言葉はあっても、理動という言葉はない」
ともよく言います。
人は理屈だけでは動きません。
人が動こう(行動に移そう)と思う時は、
ある物事に触れたり、感銘を受けて強く心が動かされて
行動に移すことがほとんどです。
心が動かされれば、行動に結びつきます。
もちろん「感情」だけではなく「理屈」として
指示した仕事の内容や目的・理由も理解させ行動させないといけません。
大事なのは「理感一致で人は動く」ということを胸に刻み指示を出すことです。
※理感一致=人が動いてくれるには理屈だけじゃなく感情も必要という意味
組織とは個の集まりだと理解する
昔、映画になった
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で
一般的にも知られたP.F.ドラッガーの著書「マネジメント」に書かれている
「3人の石切職人」という物語があります。
以下引用
旅人は、ある村を訪れました。
村では、三人の石切職人が、作業をしています。
何やら、大きな建物を建築しているようです。
旅人は尋ねました。
「あなた方は、何をしているのですか?」
一人目の男は答えました。
「カネを稼いでいるんだよ」
二人目の男は答えました。
「私は、国一番の石切職人になるために、技術を磨いているのです」
三人目の男は答えました。
「私は、村人の皆さんの憩いの場所となる、教会を建築しているのです」
この物語は
・1人目と2人目は「自分の目線」
・3人目は「組織の視点」で書かれており、
3人目が注目され、1人目・2人目は
あまりよく思われていないことが多いです。
しかし、会社とは組織であり元々はお城の石垣のように個の集まりです。
当然ですがそれぞれの価値観は違うのは当たり前です。
1人目の「お金を稼ぐ(生活費を稼ぐ)」ことは重要なことですし、
2人目の「技術を磨く(仕事を極める)」ことも重要です。
個の集まりということは、
一人ひとりの「想い」(上記の場合は『生活費絵を稼ぐ・仕事を極める・憩いの場所を作る』)」を尊重し、
それを「お互いの共通の目標」と結びつけることが重要です。
例えば、プロバレーボール選手は
「リーグ優勝」という「共通の目標」のために練習して試合に臨みます。
それと同時に一人ひとりの選手は、
プロとして大きな「収入」を貰いたいと思っています。
活躍して、次の年俸を今の年収よりも
少しでも高くしたいと思っています。
この想いは「プロとして当たり前の考え方」です。
もちろん、組織である限り、チームの共通の目標である
「リーグ優勝」が最優先事項であることは言うまででもありません。
しかし、チームの目標と共に、
個々の選手の目標も実現するために指導や支援するのが
監督やコーチ・チームスタッフの仕事です。
なので、同僚や部下に指示を出す時には、
1.仕事の目的・目標
2.同僚や部下のメリット
3.同僚や部下の強み
この3つを明確に伝えることが重要です。
次回を上記の3つを掘り下げたいと思います。
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