自分だったらどう感じる? ─ 苦しみを想像する力がケアを変える
2026/06/26
「グループホームいろは」「ファミリーケアいろは」の皆さん、日々のケア本当にお疲れさまです。
介護の現場では、体調の急変、痛みの訴え、不安の表出など、毎日いろいろな出来事が起こります。
その中で大切にしてほしいのが、今日のテーマ 「痛みや苦しみを慰める」 という姿勢です。
痛みや不安は、目に見えにくいものです。
だからこそ、私たちの判断ひとつで、利用者様の心が救われることもあれば、
逆に深く傷ついてしまうこともあります。
今日はその“分かれ道”について話します。
1. ついしてしまう「軽視」の判断
現場では比較が起こりやすい
高齢者ケアをしていると、忙しさの中でつい、こういう判断をしてしまいがちです。
・「この方は症状がまだ軽い」
・「この人はまだそれほど痛いはずはない」
・「前より動けているから大丈夫だろう」
でも、ここで忘れてはいけないのは、本人にとって痛ければつらいのは当然だということです。
不安であれば、苦しいのは当然です。
私たちは“客観的な軽重”で見てしまう。
利用者様は“主観のつらさ”で生きている。
ここにズレが生まれます。
2. 症状の重さではなく「つらさ」は一人ひとり違う
お年寄りは「ひとりひとり」
利用者様は、ひとりひとり違います。
同じ診断名でも、同じ年齢でも、同じ状態に見えても、感じ方は違います。
・痛みに敏感な方
・不安が強く出る方
・我慢して言えない方
・言葉でうまく伝えられない方
だから、症状が重いか軽いかではなく、
症状があればつらい。
比較してどうかではありません。
客観的に見てどうかでもありません。
ここを踏み外すと、利用者様は「分かってもらえない」という孤独に落ちてしまいます。
3. 「痛みがないことにされる」苦痛が一番つらい
たいしたことない、は相手の心を切る
利用者様にとって、つらいのは痛みそのものだけではありません。
もっとつらいのは、こう扱われることです。
・痛みがたいしたことではないとされる
・痛みがないことにされる
・不安が気のせいだと片づけられる
これが、利用者様の心を深く傷つけます。
「自分のつらさは、ここでは受け止められないんだ」
そう感じた瞬間、人は心を閉じます。
そして心を閉じると、訴えなくなります。
訴えないと、こちらは気づけなくなります。
結果として、痛みや不安が大きくなる。
ここが介護で一番怖い“悪循環”です。
4. 「自分だったら?」の想像が、ケアの質を変える
平気そう…と思ったら、一度立ち止まる
もし心の中で、
「この人は平気だろう」
と思ったら、そこで一度立ち止まってください。
そして、こう考えてみてほしいんです。
「自分だったらどうだろう?」
人生の最後の日々に、痛みや障害の悲しさを抱えて暮らす。
しかも、そのつらさが理解されないまま暮らす。
…その時、あなたは何が必要でしょうか。
答えはシンプルです。
「正解」よりも先に、理解されることです。
そして、理解されることで人は少し楽になります。
5. 慰めるとは「解決」ではなく「受け止める」こと
すぐに結論を出さない
慰めるというと、何か良い言葉を言わなきゃ、と思うかもしれません。
でも大切なのは、立派な言葉ではなく、受け止める態度です。
・うなずく
・目を見て聞く
・否定しない
・急がせない
まずは「つらいんですね」と受け止める。
それだけで、利用者様は救われます。
現場で使える声かけ例
・「痛いんですね。今どのあたりが一番つらいですか?」
・「不安になりますよね。ここにいますよ」
・「そう感じるのは当然だと思います」
・「少し楽になる方法を一緒に考えましょう」
ポイントは、比較しない・否定しない・軽く扱わないです。
6. 職員同士でも「つらさを軽視しない」
利用者様に対してだけでなく、職員同士でも同じです。
「それくらい大丈夫でしょ」
この一言で、心は折れます。
だからこそ、私たちはチームとして、互いのしんどさも尊重したい。
職員同士が支え合える空気は、必ず利用者様にも伝わります。
グループホームいろは・ファミリーケアいろはの意図
私たち「グループホームいろは」「ファミリーケアいろは」は、
痛みや苦しみを比較せず、本人のつらさを受け止め、
安心を届けるケアを意図しています。
介護技術も大切。
でもそれ以上に大切なのは、利用者様の心に寄り添うことです。
「分かってもらえた」と感じられることが、利用者様の生きる力になります。
社長から皆さんへ(締めの言葉)
最後に、私から皆さんへ。
私は「グループホームいろは」「ファミリーケアいろは」の職員には、
利用者様を第一に考え、仲間を大切にし、つらさを軽く扱わずに寄り添える職員であってほしいと願っています。
症状の重さで判断しない。
比較しない。
本人の「つらい」を、つらいものとして受け止める。
その姿勢が、私たちの介護をもっと温かく、もっと信頼されるものにしていきます。
会社は皆さんのことを第一に考えています。これからも一緒に頑張っていきましょう。
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株式会社インテント
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