その人らしさを支える介護とは 〜毎日の暮らしに、その人の色を残す〜
2025/05/16
グループホームいろは・ファミリーケアいろはの現場や家庭で、毎日利用者さんや家族と接していると、どうしても「安全」「効率」「時間」を優先してしまいがちですよね。
もちろん、この3つはとても大切です。
転倒や事故は防ぎたいし、時間通りに食事や服薬を行うことも必要です。
でも、その中で忘れてはいけないのが、「その人らしさを支える」という視点です。
「その人らしさ」って、どういうこと?
「その人らしさ」とは、その人が長い人生の中で大切にしてきた価値観や好きなこと、生活のリズム、習慣、そして小さなこだわりのことです。
それは目に見える形で残っていることもあれば、会話や仕草の中に隠れていることもあります。
・毎朝必ず新聞を読んでから一日を始めていた人。
・仕事終わりには晩酌を楽しみにしていた人。
・花を育てることが日課だった人。
そうした日常の習慣や喜びは、その人の人生の色であり、その人らしさそのものです。
介護の中でこの「色」を守り続けることは、本人の生活意欲や安心感に直結します。
まずは「知ること」から始めよう
その人らしさを支えるためには、まず相手を知ることが大切です。
・どんな仕事をしてきたのか
・どんな趣味を持っていたのか
・どんな家族構成なのか
・どんな習慣やこだわりを大事にしてきたのか
たとえば、元大工さんなら、木の香りや道具の話をするだけで目が輝くかもしれません。
長年、家庭を支えてきた主婦の方なら、料理や掃除の話題で笑顔が見られるかもしれません。
「聞くこと」から始める。
これが、その人らしさを見つける第一歩です。
日常の中で活かす工夫
元農家の方
もう畑には出られなくても、小さな鉢植えやミニトマトを育ててもらうことはできます。
水やりや芽の成長を見守る時間は、昔の誇りや喜びを呼び覚まします。
おしゃれが好きな方
服やアクセサリーを自分で選んでもらう。
「今日はどれを着ますか?」と聞くだけで、その日の気分や楽しみが生まれます。
効率のために職員が選んだ服ではなく、本人の選択を大事にします。
朝の習慣が大切な方
長年、新聞とコーヒーで一日を始めてきた方なら、その時間を優先します。
たとえ食事や介助の予定を少し変えることになっても、本人にとっての「一日の始まり」を守ります。
音楽や歌が好きな方
好きな曲を流したり、カラオケの時間を作ることで、会話や笑顔が自然と生まれます。
音楽は記憶や感情を呼び起こす力があります。
「効率」よりも「意味」を選ぶ
介護の現場は、いつも時間との勝負です。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
「これを本人が自分でやることに、意味はあるか?」
たとえば、食事の時間が少し遅れても、本人が自分でスプーンを握ることを大事にする。
着替えに時間がかかっても、自分で選んだ服を着る楽しみを優先する。
それは効率だけでは測れない価値です。
家族や職員ができる工夫
情報を共有する
家族や職員同士で、その人の好きなことやエピソードを共有しましょう。
会話の引き出しを増やす
趣味や過去の出来事を話題にすると、会話が自然に弾みます。
選択肢を残す
「お茶にしますか?コーヒーにしますか?」など、小さな選択を本人に委ねます。
無理に変えない
施設や家庭の都合だけで生活リズムを変えず、合わせられる部分は合わせる。
その人らしさは心の栄養
人は、自分が自分であると感じられるときに安心し、笑顔になれます。
介護を受ける生活は、どうしても「させられる」ことが多くなります。
だからこそ、少しでも「自分で選べる時間」や「好きなことをできる瞬間」を増やすことが大切です。
最後に
グループホームいろはとファミリーケアいろはが掲げている「その人らしさを支える」介護とは、単に身体のケアをすることではありません。
その人の人生や価値観を大切にし続け、小さなこだわりや習慣を日常に残すことです。
私たち介護に関わる家族や職員は、作業の効率だけでなく、
「この時間は、この人の心を支えているだろうか?」
そんな視点を持って接していきたいですね。
そうすれば、介護は「お世話」ではなく、その人がその人らしく生きるための温かい支えになると僕は思います。
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