福祉を変える経営 著者 小倉昌男
2023/05/10
ヤマト運輸の元社長小倉昌男氏の本「福祉を変える経営」を拝読しました。
本の内容は、福祉分野における経営の重要性とその変革を探求したものになっていて、
主に「障害者雇用」について書かれています。
一言で言えば、障害者就労の給与を上げるには、
どのように取り組んでいけばいいかを経営者目線で書かれていて、
福祉サービスの提供者が経営的な視点を持ちながら、
より効果的で持続可能な福祉サービスを提供する方法に焦点を当てている
内容になっています。
福祉サービスの枠組みが抱える課題と限界を明らかにし、
管理者や社員が経営の視点を導入することで、福祉の質を向上させる手段を
提案しています。
管理者や社員が経営の視点を持つことによって、
福祉サービスの効率性や効果を最大化し、
資源の効果的な活用を実現を目指します。
障害者共同作業所と地域密着型介護施設は別だと思うかもしれないが、
地域密着型介護施設でも勉強になることがたくさん書かれていて、
福祉・介護のあり方や質の向上など考えさせられるため、
会社役員や役職に付いている人、社員には一度は読んでもらいたい内容になってます。
ここでは僕自身が考えさせられた部分を2つ紹介します。
リーダーシップと経営戦略の重要性
この本では、組織のリーダーシップと経営戦略についても書かれており、
リーダーシップの重要性や組織の文化の構築、人材管理の方法などについて
具体的な方法についても書かれています。
さらに、経営戦略の計画や市場分析、競争力の向上についても具体的な事例を通じて
解説しているため自ずと経営戦略がどのようなものか理解できるようになります。
社会視点からの経営
福祉組織が社会的な目標を達成するために
経営をどのように活用できるかについても深く掘り下げられています。
社会的責任や地域貢献の重要性やどのようにすれば
サービスが継続できるかなどが取り上げられています。
福祉組織が社会的な価値を提供するために、
経営の視点を通じてどのような取り組みができるかが
具体的に書かれています。
この他にも、福祉について熱く書かれています。
ある共同作業所の親御さんと話した内容が書かれていました。
お子さんが独りになった時はどうするか聞いてみると
『この子を残して死ねません。たった1日でも良いから私は子供より長生きしたい。』
在宅介護をしているご家族が、一家心中するニュースをTVや新聞でいまだに観ますが、
もしかすると先ほどの親御さんと同じ心境かもしれません。
「独りにできない…。誰にも頼れない…。でも介護には疲れた…。」
もし、そういう人が1人でも居るのなら、介護のチカラで手助けしたい、
そのような「グループホームいろは・ファミリーケアいろは」にしていきたいです。
「ここにいろはがあって良かった」・「小林市にいろはがあって良かった」と
思ってもらえるように社員全員で一致団結していこうと
この本を読んで改めて思いました。
改めて思いました。
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